採択テーマの詳細 第21回(令和3年度)〜第24回(令和6年度)

令和6年度 第24回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
7件
技術開発
5件
調査研究
2件
採択件数
2件
技術開発
2件
調査研究
0件
  1. デジタルツインを導入した塩害環境予測技術の開発

     本研究では、島嶼塩害環境下における合理的な鉄筋コンクリート構造物の塩害環境評価を行うために、周辺地形や気象条件、部材毎の雨掛かり環境を取り入れたデジタルツインモデルを構築するとともに、AI(機械学習)と数値シミュレーションを連携させた塩害環境予測手法を開発する。本研究の独創的な点は、気象や波浪のビッグデータを学習した「飛来塩分予測AI」を構築するとともに、ドローンによる3D 測量と数値シミュレーションを連携した「デジタルツイン」を構築することで、雨掛かり環境も考慮した塩害環境評価システムの開発を目指します。

    技術開発 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    崎原 康平

  2. サンゴ分布調査におけるデジタル手法の実走の検討及び沖縄県内での運用手法の開発

     サンゴの生息状況を把握する既存の手法は、比較的短時間で広域をカバーすることができるものの、画像データ等を伴わない記載のみであるため、結果が観察者の主観に依存してしまうこと、潜水事故のリスク等が課題として挙げられます。共同研究者らは曳航カメラ技術やAI技術等を用いた水中調査手法を有しており、本課題解決に寄与できると考えるが、サンゴ礁域での事例が少ないです。本提案では、沖縄のサンゴ礁海域にて既存手法と本手法を比較することで、本手法の運用上の最適化について検討を行い、効率的なサンゴ礁調査を目指します。

    技術開発 一般財団法人 沖縄県環境科学センター

    渡嘉敷 義浩

令和5年度 第23回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
5件
技術開発
3件
調査研究
2件
採択件数
4件
技術開発
2件
調査研究
2件
  1. 公共交通としてのゆいレールの安全を維持しつつ利便向上かつ経費削減する自動運転システムの開発

     ゆいレールの現行の信号システムには改善する余地があり、また、現行の運転取扱いでは駅への到着から開扉開始と閉扉完了から出発に時間を要し、加えて、運転士の免許取得及び人件費に多額の経費を要している。そこで、安全を維持しつつ、利便向上できるとともに、運転士に関わる経費を大幅に縮減できる自動運転システムの仕様の骨格を整理する。本件に関する専門的な知見を持つ外部コンサルを通して、地上設備の改修・車両の改造・運行管理システムの改修を外注する可能性の高いメーカーと協議して検討を進める。

    技術開発 沖縄都市モノレール株式会社

    渡慶次 道俊

  2. 廃コンクリートとアルミニウムスラッジを用いたゼオライト合成技術の開発

     廃コンクリートは産業副産物として大量に発生しており、そのリサイクル技術の開発が望まれている。一方、アルミニウム製品の表面処理時に発生する不純物を含むアルミニウムスラッジの有効利用は、不十分な状況にある。両者の化学組成として、廃コンクリートにはSiO2とAl2O3、アルミニウムスラッジにはAl2O3を含むことから、両者の複合粉末よりゼオライト合成が期待できる。本事業では、廃コンクリートを粉砕した粉末にアルミニウムスラッジを添加することで合成されるゼオライトの種類について検討する。

    技術開発 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    神田 康行

  3. 琉球大学の交通アクセス改善に向けたハード・ソフト両面の調査研究

     琉球大学千原キャンパス及び周辺道路の渋滞等の解決に向け様々な取組みをして来たが、問題解決には至っていない。学生・教職員が公共交通を利用しない理由は利便性の低さであり、ゆいレールの古島駅で結節し那覇都心と短時間(当面は所要35分、高速道の琉大の脇に斜路を新設できた場合は所要25分)で結び、高頻度で運行する路線バスの実現可能性を調査研究する。

    調査研究 国立大学法人琉球大学 施設運営部施設企画課

    松田 賢

  4. 沖縄県の伝統木造住宅で使用されている接合部の復元力特性に関する研究

     沖縄県の伝統木造住宅には、環境に適するための暮らしの工夫を随所に見ることができ、沖縄文化を後世へ繋ぐための貴重な遺産である。しかしながら、建物改修の際には住宅の構造性能を正確に把握する事が必要となってくるが、現状では沖縄の伝統木造住宅に関する工学的な基礎資料が不足しているため、スギやヒノキといった一般的に使用されている木材の強度値を代替として使用している。そこで本申請研究では、沖縄県の伝統木造住宅の構造性能をより正確に把握するべく、県産木材を用いた柱一横架材軸組試験体で静的繰返し試験を行い、長ほぞ接合の復元力特性モデルを作成する。

    調査研究 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    尾身 頌吾

令和4年度 第22回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
5件
技術開発
4件
調査研究
1件
採択件数
2件
技術開発
2件
調査研究
0件
  1. 既存RC造ピロティ建物の耐震安全性を向上させるローテク・ローコストなハイブリッドミニ耐震壁の開発

     平成28年熊本地震などの過去の被害地震は、旧耐震基準だけでなく、新耐震基準のピロティ建物にも大きな地震被害が生じることを示した。一方、沖縄にはピロティ建物が多く、過去の被害地震を鑑みると、沖縄における地域の災害ポテンシャルはピロティ建物が支配していると言っても過言ではない。即ち、沖縄に多数存在するピロティ建物に耐震補強を施すことが防災・減災の点から焦眉の急である。本技術開発の目標は、沖縄に適応したローテク・ローコストな耐震補強技術を確立し、ピロティ建物の地震被害を最小化することにある。

    技術開発 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    中田 幸造

  2. VR技術を活用した鋼橋腐食弱点部に対する効果的な防食ツールの開発

     本研究では、鋼橋部位の中でも腐食損傷が著しい部位であるボルト継手部及び桁端部を対象に、効果的な防食ツールの開発を目的とする。研究の実施に際しては、各腐食部位について、①腐食発生個所、②錆除去困難個所、③耐力上重要個所の 3 つを明らかにし、①②③が重なる維持管理上最重要個所に対するケレン機器や犠牲防食作用により高い防食皮膜を成膜可能な低圧低温型溶射の新型ノズルの開発を行う。開発する機器・ノズルについては、対象個所を詳細に再現したVR 空間上で試作ツールの施工性について検討を行い、実機器の開発を行う。

    技術開発 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    田井 政行

令和3年度 第21回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
6件
技術開発
5件
調査研究
1件
採択件数
2件
技術開発
2件
調査研究
0件
  1. 合成開口レーダー(SAR)および無人航空機(UAV)を活用した地盤・構造物の動態をモニタリングするシステムの開発と沖縄県における適用

     近年幅広い分野で利用されている衛星搭載合成開口レーダ(SAR)を利用し、沖縄県における斜面崩壊や地盤沈下などの地盤の動態モニタリングの1次スクリーニングとして活用するとともに、構造物への適用を図り、維持・管理手法の可能性を示す。1次スクリーニングを通して変状が抽出された領域の高精細UAVレーザー3D測量を行い評価することで、SARとUAVレーザーを組み合わせた低コストの広域動態モニタリングシステムを構築する。

    技術開発 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    伊東 孝

  2. 沖縄県産微生物を用いた砂質土の自己固化技術の開発

     申請者は、ごく最近、沖縄県内から採取した複数の微生物に砂質土を固化する機能が備わっていることを発見した。これは、沖縄の地盤を沖縄の菌体を以って修復することを志向した、地産地消・環境保全型の次世代の地盤改良技術へと誘う。しかしながら、地域差に伴う微生物相や群集構造、改良土の力学特性については未だ明らかでなく、早急な解明と実現場への展開が望まれる。本研究では、沖縄県に賦存するこれらの有用微生物の菌相と群集構造及び改良土の力学特性を明らかにし、本技術の実現場へ適用法を考究する。

    技術開発 国立大学法人琉球大学 工学部工学科

    松原 仁

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